2019年3月18日月曜日

次号(82号)予告、編集後記


次号(82号)予告
(記事内容やタイトルは都合によってかわることがあります)
今回、ヘビについて大まか無い分類が入ったので、次からは各論がはじまります。また、いくつか小グループに分けて飼育と繁殖の記事を。愛好家訪問記事なども予定しています。亀は
本号の続編的に細分されてヌマヨコクビガメ属について。発売は春を予定。具体的な内容・発売時期についてはクリーパーの公式ツイッター(@creeperjapan)でお知らせします。

後記(発行人から)
81号の「EDITOR’S VOICE」にも少し書きましたが、歳をとると昔のことが懐かしくなるらしく、僕の場合は友達や親・兄弟といった人間関係ではなく、それは小さい時によく採った虫や小さな生き物です。今「東京いきもの散歩」(川上洋一著)という本を読んでいるのですが、その中で「東京から消えつつあるいきもの」として紹介されているセミやトンボ、特にヒグラシやギンヤンマなどは、当時は身近に居て、小学校の時に網を持って必死に追い掛けて居ました。声や姿はあってもなかなか捕まらないあこがれの昆虫でしたが。この本の中にでてくるトウキョウダルマガエルやシュレーゲルアオガエルなども電車で4つほど先の杉並区内に田んぼがまだあって、普通にいました。時にはヒバカリにも出会いました。本で、東京では絶滅したとなっているゲンゴロウも、これは多摩丘陵の方ですが谷戸の奥にある池で、ホトケドジョウなどと一緒に見ることもできました。そんないきものが身近にいたよき時代だったのかもしれません。
 さて、最近は遺伝子解析で今まで同種とされていたものが知らない間に別種・新種とされ、気がつくとそれが絶滅危惧種とされていたりします。学術的に細かく分類されることはさておいて、いきなり絶滅危惧種として保護の対象とされることには素直にうなずけません。保護種として指定すればそれで終わりという感じの政策にはどうもついて行けないのです。ある種のみの保護では無く、生息環境を含めた全体としての保護政策をするという方向性が大切なのではと思うのです。
 この本の中では再生した水辺、公園にいきものが戻って来た事例も紹介されています。そのためには、一部の人達の先走った考えでは無く、世間の多くの人達の認識、そして地域住民の方々を含めた広いつながりの中で、共感を呼ぶ保護活動・運動が一番大切なことではないでしょうか。