2022年6月8日水曜日

次号(94号)予告、編集後記

  次号(94号)予告

(記事内容やタイトルは都合によってかわることがあります)

ページの関係で、今号で掲載できなかったホカケトカゲを特集でとりあげます。同じく、ヒョウモンガメの飼育についての考察も掲載予定です。繁殖レポートではチュウゴクワニトカゲ、アラモスドロガメなどの記事を予定しています。その他、フィールドレポートや飼育者紹介も計画しています。

後記(発行人から)

個人的な趣味の話なのですが、最近、自費出版的な本を購入した。ネットで紹介されている限定1,000部といううたい文句に心が動かされて購入したのだけれど、これで10,000円もするのかという本であった。特別貴重な情報が載っているわけでもなく、もちろん人にもよるのだろうけれど、かなり高すぎるというのが正直な感想であった。そしてもう一冊、これもマイナーな自費出版の本を知人に勧められて購入したのだが、こちらはお買い得というか、収支を度外視した値段設定なのだろうか、安過ぎるという値段であった。

ということで、”クリーパー”の値段はどうなんだろうかと考えてみた。出版している立場からは、それなりの情報も詰め込んでいるつもりなので、まあ妥当な価格では思っているが、もちろん、高すぎると感じている人もいるかと思う。しかし、いろいろな経費を計算し、採算を考えるとこれがぎりぎりの価格ということで、ご理解をお願いしたいというのが本音である。

 現在、ネットでの爬虫類の生体販売は、2019年の動物愛玩管理法の改正で禁止されているが、それ以前は通販が可能であったためオークションが盛んで、その時代には、結構トラブルが多かったと聞いている。つまり注文(落札)したものと実際に送られて来たものが違い過ぎるというケースである。

最近でも、色鮮やかな真っ赤なシリケンイモリをオークションで高額落札したが、送られて来た個体は多少は赤いものの、並ものというか、ごく普通のイモリの範疇であったという話を親しい人から聞いている。もちろん代金は先払いなので、結局泣き寝入りという状態で、その人は10万円以上を無駄にしたということであった。

 こんな話を聞いていると、対面販売を義務化し通販は禁止ということも仕方が無いかと思うが、爬虫類の場合、地方では小売店も少なく、全くない場合もあるので、爬虫類の購入に関しては(両生類も含めて)オンラインによる販売が許可にならないだろうかと思う。今の時代、オンラインを使って実物を見せながらの対話であれば、重大なトラブルもさけられて、小売店も購入者も便利というか満足できると思うのだが、どうだろうか。

(宇田川)