2022年11月4日金曜日

次号(95号)予告、編集後記

 次号(95号)予告

(記事内容やタイトルは都合によってかわることがあります)

「ヒョウモンガメの飼育を考える(後編)」考察も掲載予定です。繁殖レポートではクサリユウダ、チチュウカカメレオン、フィルビートゲオアガマ、サンエスティバントゲオイグアナ等を予定しています。その他、ペットとしてのカメの飼育・繁殖入門、関西ヘビ座談会、イベントレポート、エッセイなどの連載、飼育者紹介も間に合えば掲載いたします。


後記(発行人から)

ヤフオクが、生きもののオークションで、絶滅の恐れのある動植物の出品を禁止する。ここでいう絶滅の恐れのある動植物とは、環境省のレッドリストにあげられている絶滅危惧種を指している。この決定には、いろいろトラブルがあったのかもしれないし、環境省などからの指導のようなものがあったのかもしれない。

いずれにしろ、今後はごくごく普通種しか出品できなくなる。植物ならば園芸種はOKだが、野生の植物ではかなりの種が規制の対象となるだろう。多くの野生ランや山野草と呼ばれている植物達である。

 生きものではどうなるのだろうか、爬虫・両生類の世界で問題になるのは、両生類ということになる。 愛玩動物の範疇である爬虫類の出品は既に禁止されているからである。出品者によっては両生類だけでなく魚や昆虫も扱っている人もいるかもしれない。そうなるとクワガタやタナゴなども対象となってくる。餌用として流通している生きたドジョウなどはどうなるのだろうか。

 両生類に話を戻して、多くの有尾類はすでに種の保存法の絶滅危惧種として販売が禁止となっているが、その規制種以外でも絶滅危惧種や準絶滅危惧種のカテゴリーに含まれる両生類はいる。例えばクロサンショウウオやトノサマガエル、シリケンイモリ、アカハライモリ等などである。それらは、今後ヤフオクでは販売が出来無くなるのだ。

 植物ならば、メルカリという手が残されているが、ヤフオク以外で生きものの出品ができるサイトはあるのだろうか? いずれにしろ、爬虫類だけでなく両生類のオークションもほぼ出来なくなるというのが現実となる。

 世間的には爬虫類の愛好家はごく少数で、ややうさんくさい目で見られている面もあるので、あまり偉そうなことはいえないが、急激な規制強化は逆にトラブルの元となりがちである。反論したいこともあるけれど、一般の人から反感を買わないように、静かにやり過ごすしかないのかもしれない。

(宇田川)